それは罠だ!JavascriptにはJScriptという方言がある!
私が使っている日本語にも方言があるようにJavascriptにも方言があります。
方言はJavascriptを使用する上で動かないブラウザがあるので気をつけなければなりません。
方言の名は「JScript」
JavascriptとJScriptを混同すると思わぬバグが発生するので注意してください。
JScript
Wikipedia JScriptJScriptとはMicrosoft社製のJavascriptです。
時々、Javascriptと混同する人が居て問題になります。
これはMicrosoftのブラウザ「Internet Explorer」のJavascriptエンジンに使用されているのがJscriptに対応しているためです。
IEの仕様については以下を参照。
Wikipedia Internet_Explorer
IEを標準で使用している人にはでは問題はないのですが、オープンのWeb系を使用する上では現在の世情を鑑みてJScriptを使用するのはやめましょう。
JScriptを推奨しない理由
JScriptを正式にサポートしているブラウザはIEしかいないからです。確かにJavascriptとの互換性があるのでJavascriptを使用する上では問題ありませんが、もしJScriptでソースを書かれた場合、FireFox、Opera、Safari、Chromeでは正常に動かなくなりバグの原因になる可能性が高いのです。
JScriptが出来た理由
1996年以下のURLより抜粋させて頂きました。
Microsoft、JScript,VBScriptをIE3.0に実装
MicrosoftもすぐにIEにJavascriptを搭載しようとしたのだが、NetscapeはMicrosoftのライセンスを供与しなかった。
それでMicrosoftは、Javascriptに似た言語として「JScript」を開発。
同社のパソコン用言語Visual BASICのサブセットであるVBScriptと合わせて、1996年にIE3.0に実装した。
JScriptはJavascriptに似ているとはいえ、かなり非互換の部分があった。
しかも、両者は優位性を示すために個別の機能を拡張した。
そのため、Javascriptで作成したスクリプトはIEでは動かない、JScriptはNavigatorでは動かない。
そのためWebページ開発者は、両方のブラウザで動かすために、面倒な工夫をする必要が生じた。
Javascriptの歴史
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